トイレの仕事は社会的使命?
私が現在の仕事を始めて、今年で9年目を迎えます。当初、いやもっと以前に比べれば、トイレを取り巻く環境は随分良くなったと思います。公衆トイレにしても、案外きれいだったりするところもあり、高速道路のサービスエリアなんかも、かなり改善されてきています。
しかしながら、どこへ行っても快適なトイレばかりかと言えば、必ずしもそうではありません。まだまだ汚れているトイレや壊れたままのトイレ、臭いトイレを多くのところで見受けられます。
汚いトイレをメンテナンスするときには、私たちでも正直嫌になるときもあります。何故、こんなことをしているのだろう?トイレを掃除するために、大学まで行ったのかな?いろんなことが、頭の中を駆け巡ります。でも、きれいになった時、臭いが取れた時、破損箇所を修理した時、便器のつまりを直した時、世の中に少しは貢献しているかな?と、ちょっと誇らしげになります。
そう、この仕事はとても社会的意義のある仕事だと思えるのです。
傍から見たら、たんにトイレ掃除をしているだけに見えるかもしれませんが、私は密かに胸に誇りをもって仕事に取り組んでいます。それに、世界に目を向ければ、まだまだトイレのない環境で生活をしている人も多くいます。感染の問題など、衛生面での心配もあります。いつかは、そのような問題にも取り組んでいけるように、まずは日本のトイレを世界一の環境にして、そのノウハウを世界に発信することが、私の目標です。